ブラジル新聞見本

ブラジル新聞 08年05月31日付け vol.0000
※ニッケイ新聞は、ブラジル国サンパウロ州サンパウロ市で発行されている移住者
や日系人、駐在員向けの日本語新聞。「ブラジル新聞」は、ニッケイ新聞に掲載され
る日々のニュースを発行日前日にお届けするメールマガジンです。
発行日は毎週月曜から金曜(日本時間の火曜〜金曜)までの週5日です。
「ブラジル新聞」を通じて成長著しい大国ブラジルと、そこに生きる日系人をよ
り身近に感じていただければ、何よりの喜びです。 ニッケイ新聞編集部
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▼ 樹 海 △━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アフリカは広く大きい。北のエジプトなどは政治や社会情勢もかなり安定してい
るが、サハラ以南には貧困や飢餓―エイズの感染が広がり涙を流す国もある。文化
や文明の格差もあり、エチオピアにある古い宗教施設は今も輝きを失っていないが、
こうした光を放つものが極めて少ない国もある。井戸がないために水がないと悩み
苦しむところもいっぱいだ▼そんな国々から大勢の人々が日本に集まり会議を開い
ている。今、アフリカには53ヵ国あり、日本が承認していないソマリアを除き5
2ヵ国の政府代表が〃21世紀の繁栄〃について意見を闘わせ議論を繰り広げる。こ
のアフリカ会議(TICAD)は日本が主催し5年に1回開かれ今年が4回目である。
首脳級の参加は第1回が5人、第2回13人、第3回23人、そして今回は40人
と激増している▼これは支援への期待もあるからだろうが、それよりもアフリカか
らの発言を求めているからに他ならない。食糧不足についても深刻な現状について
訴えているし、エイズに対する危機感もある。こうした窮状を聞きながら福田首相
が、ODAの倍増、円借款を40億ドル提供すると約束し、民間企業の進出にも助
成すると語ったのは評価していい▼日本の外交はその場主義で自主性がないの批判
もあるが、このアフリカ会議は成功例と見たい。日本外交の機軸は日米にあるが、
国連を軸にした幅広さも必要であり、そのためにもアフリカと共に歩むの姿勢を大
事にし絆を強くしたい。24日付け樹海に1人が70万円の借金は、約800万円
の誤記につき訂正しお詫びします。 (遯)
▼ オーリャ! △━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「こんにちは」「さようなら」「ワンツースリー」「シーユートゥモロー」―。今年
の新年号で日系社会百年の象徴として紹介した六世の大西優太くん。三歳四カ月。
簡単な日本語や英語を覚え、元気に育っている。
祖父・修さんの連絡によると、優太くんは相撲に夢中。朝青龍、白鵬と言いなが
らとシコを踏む。好物はほうれん草のお浸し。愛嬌もあり可愛らしいこともあって、
今年、日本のメディアからの取材が殺到している。
修さんもこれには意外だったようだ。純血六世の祖父として責任を強く感じるそ
うで、これを機に、一家では日本語を学び直す考えらしい。
こんな日本的な成育環境にいる優太くんが、今後〃反動〃なく育ったら、将来ど
んな大人になるだろう。二十年後の姿を想像してしまう。もしかしたら日系六世の
力士誕生!…なんてことは、さすがにないか。(泰)
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※「ブラジル新聞」についての問い合わせ、感想やメッセージは、
メール:nikkeyshimbun@hotmail.com まで。
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■第52回パウリスタ・スポーツ賞=日系スポーツと歩んだ半世紀=24個人・
団体が栄誉の受賞
■県連代表者会議=皇太子殿下が慰霊碑ご訪問=19日に練習艦隊歓迎会を開催
■聖市式典=入場申込み2万人超える=本日31日正午が締め切り
■南青協=百周年協会に1万レ=会員からの浄財を寄付
■沖縄系2世の見た移民史=5日に池岡さん著書出版会
■州政府が移民列車を再現=収容所へ『友情の灯』運ぶ
■バンデイランテス植民地=「青年時代の思い 今も」=出身者の集いで旧交温
め
■デコ画廊=3日から島袋マルシオ個展=展示、パフォーマンスも
■移民百年=二つの祖国に生きる=第5回 ものづくり立国支える主役=在日日
系人、雇用に不安も
■ピラール=母の日・父の日発表会=だしもの、会食を楽しむ
■世界救世教が寄付=100周年協会に30万レ
■さらに卒業生33人=救済会の在宅介護講習会
■人間ドック 援協診療所 泌尿器科
■サウーデ文協=婦人部バザー
■援協施設=入居料改定
■増田秀一さん=49日の法要
■大耳小耳
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■最高裁=幹細胞実験に容認判決=難病疾患者に曙光=賛否両派僅差による決
定=宗教の見解は退けられた?
■孤立、絶縁の先住民部族=国境地帯の集落の写真公開=真の幸福は伝統保持
か共存か
■Fitchも格上げ=草木もなびく投資有望国へ
■ゴールドマン・サックス=原油百五十ドルへ=十月は経済の限界を超える
■バンリスル+伯銀=再編で吸収される州立銀行
■ハイチ=部隊派遣より資金援助を乞う
■スーパーはつらいよ。今と昔
■東西南北
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■第52回パウリスタ・スポーツ賞=日系スポーツと歩んだ半世紀=24個人・
団体が栄誉の受賞
日系スポーツ界の振興に貢献した人たちを表彰する「第五十二回パウリスタ・ス
ポーツ賞贈呈式」が二十九日夜、文協ビル大講堂で行われた。ニッケイ新聞社(高
木ラウル社長)主催。今年は射撃、合気道、ソフトボール部門を加えて、十六人が
受賞、移民百周年を記念して五団体と三人の個人に特別賞が贈られた。受賞者は十
九歳の若者から八十八歳までと幅広い年齢層。会場に詰め掛けた家族や仲間から温
かい拍手が送られる中、それぞれが記念プレートを受け取った。
パウリスタ・スポーツ賞は一九五七年、勝ち負け抗争で分かれた日系社会をまと
めると同時に、スポーツ振興を図るため、当時のパウリスタ新聞社が創刊十周年を
記念して創設。コロニア・スポーツ界の発展にともない受賞部門も増え、九八年に
同新聞社と日伯毎日新聞が合併してニッケイ新聞になってからも、毎年続けられて
いる。
伯国水泳界初のメダリストで昨年十月に亡くなった岡本哲男さんに黙とうを捧げ
た後、ニッケイ新聞の高木ラウル社長があいさつ。五十二年に及ぶ同賞の意義など
を述べたうえで、スポーツ関係者らに「これからも続けて活躍して欲しい」と激励
した。
来賓者祝辞で、在聖総領事館の丸橋次郎首席領事は、「日本人移民とその子孫は農
業だけでなくスポーツでも活躍してきた。オリンピックに出場する日系選手の活躍
も期待したい」。続けて飯星ワルテル連邦下議、園田昭憲県連副会長があいさつし、
受賞者を祝福した。
その後、各来賓から受賞者に銀の記念プレートが贈られ、各部門の代表者が謝辞
を述べた。合気道で個人の特別賞を受賞した、在リオ総領事館首席領事の池田敏雄
さんは「栄えある賞を頂き大変光栄。これからも合気道の普及に努めたい」と決意。
同じく剣道部門で受賞した堤寿彦さん(リオ在住・前リオ商工会議所会頭)は「地
球の反対側でこんな賞を頂けるとは思わなかった」と日ポ両語であいさつした。
特別賞・団体を代表してピラチニンガ文化体育協会の重田エルゾ会長、スポーツ
部門を代表してゴルフで受賞した西尾ロベルトさんがそれぞれ謝辞を述べた。
表彰式後、舞台で記念撮影し、サロンでカクテルパーティーが開かれた。最年少
受賞者の知花カルロス・こしろうさん(19・柔道)は「トレーニングと試合を続
けていくだけ。常に前進あるのみです」とさらなる飛躍を誓っていた。
なお来賓には羽藤ジョージ聖市議、ウイリアムー・ウー連邦下議らはじめ、会場
一般席には移民百周年協会の記念マスコットをデザインしたブラジル人漫画家、マ
ウリシオ・デ・ソウザ氏も駆けつけていた。
【受賞者】
相撲=竹市優(72)、ゲートボール=花岡義美(88)、陸上=清水よしあき(7
9)、パークゴルフ=土井大生(74)、柔道=知花カルロス・こしろう(19)、ソ
フトボール=比賀ミウゼ・まゆみ(22)、水泳=佐々木ジョン(68)、ゴルフ=
西尾ロベルト・よしひろ(64)、テニス=広瀬アルナルド(56)、古武道=ダニ
エル・サントス・モラエス(40)、野球=パウロ・ロベルト・オルランド(22)、
卓球=杉町ケイイチ(64)、剣道=岡地かずひろ(56)、マレット・ゴルフ=ネ
イデ・メンデス安立(41)、射撃=山本恒夫(73)、合気道=河合禮慎(77)。
【特別賞】
団体=ピラチンガ文化体育協会、日本カントリー・クラブ、リベルダーデ歩こう
友の会、パウリスタ野球連盟、国際空手連盟極真会館ブラジル支部。個人剣道=堤
寿彦(55)早苗(54)、個人合気道=池田敏雄(55)、パウリスタ・スポーツ
賞担当役員=中野光雄(77)。
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■県連代表者会議=皇太子殿下が慰霊碑ご訪問=19日に練習艦隊歓迎会を開催
ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、与儀昭雄会長)の定例代表者会議が、
二十九日午後四時から文協内で行われた。今回は百周年式典の前としては最後の代
表者会議だったこともあり、皇太子殿下の慰霊碑ご訪問、海上自衛隊練習艦隊の歓
迎会など多くの重要事項を報告。ほか、空席だった副会長に栃木の坂本アウグスト
会長が選出された。
与儀会長のあいさつに始まり、五月事務局報告、四月度会計報告が行われ、その
場で承認された。
園田昭憲副会長から、皇太子殿下が六月十九日午後にイビラプエラ公園内にある
開拓先没者慰霊碑を訪問される予定である事が報告された。慰霊碑では、県連から
五百人ほどが日本とブラジルの小旗をふりながら、お出迎えとお見送りを行うこと
が検討されている。
あわせて、例年六月十八日の移民の日に慰霊碑前で行われている追悼法要を今年
は十七日午前十時から行なうことも報告した。
六月十八日にサントスに寄港する海上自衛隊練習艦隊(かしま、あさぎり、うみ
ぎり)の隊員は、合計七百十一人。半舷上陸で、山形県以外の四十六県出身の隊員
四百二十三人が上陸する。
今回は、日系団体による歓迎会は一回のみで、十九日午前十一時から文協記念講
堂で開催。その後、各県人会ごとに歓迎会を開催する予定。
福田康雄氏の死去にともない四月から空席だった副会長には、執行部から栃木県
人会長の坂本アウグスト氏が推薦され、会議の席で承認された。坂本氏は「今は忙
しくてなかなか手伝いはできないが、県人会創立五十周年式典が終わったらしっか
り頑張りたい」と抱負を語った。
サンボードロモの百周年記念式典に関して山田康夫副会長は、六月九日頃に百周
年協会から入場券を受取ることを報告。知事や議長などの特別席への入場方法など
の説明を行った。
県連四十年記念誌について長友契蔵副会長が、六月十八日までには発行すること
を発表。記念誌は三百四十六ページで、一冊三十五レアル。一千部発行し、各県人
会に十冊、日伯の公共団体に百冊ずつ無料で配布する。発行費用は五万四千二百八
十レアル。発刊後に慰労会も検討されている。
そのほか、与儀会長と園田昭憲副会長が四月の訪日について報告。日本で行われ
た百周年記念式典へ参加、全国知事会や海外日系人協会などを表敬訪問したことを
説明し、今後横の連絡を密にしていく考えを示した。
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■聖市式典=入場申込み2万人超える=本日31日正午が締め切り
皇太子殿下がご出席予定の、六月二十一日に聖市のサンボードロモで開催される
百周年式典への入場申し込み者が、三十日時点で二万人を超えていることが分かっ
た。
松尾治百周年協会執行委員長によれば、「すでに受け付けた分でも、ちゃんと数え
終わっていないものがあるので、実際にはそれを上回る可能性がある」という。入
場できるのは三万人の予定。
六月二十一日分への受付け締め切りは三十一日正午なので、希望者はそれまでに
百周年協会事務局(11・3209・3875)に連絡すること。申し込み時に必
要なのは名前、年齢、RG番号。
六月二十二日の祭典に関しては、五月三十一日以降も引き続き受付ける。
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■南青協=百周年協会に1万レ=会員からの浄財を寄付
南米産業開発青年隊協会(盆子原國彦会長)は二十日午前、ブラジル日本移民百
周年記念協会(上原幸啓理事長)に一万レアルの寄付を行った。
寄付のために、盆子原会長、早川量通(かずみち)副会長、長田誉歳(たかとし)
会計理事の三人が百周年協会事務所を訪問。
代表して受取った松尾治執行委員長は「みなさんの協力で成り立っている。こう
いう手伝いが必要。ルアネー法で式典費用はなんとかなっているが、プロジェクト
以外の費用が準備できていないから」と喜びを表した。
盆子原会長は「会員からの寄付で用意した。体で手助けはできないから、お金だ
けでも手助けをしようと思った」と理由を語った。
また、「会員のみんなは『これは良い事だ』と言って手伝ってくれた」と寄付の経
緯を話した。
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■沖縄系2世の見た移民史=5日に池岡さん著書出版会
サントス市在住の沖縄二世、池岡マリアさん(66)がこのほど、両親の生涯を
辿りながら、デカセギまでの日伯両国の歴史を綴った「バンザイ・ブラジル! バ
ンザイ・ジャポン!」を上梓、聖市リベルダーデ区のブラジル銀行(ガルボン・ブ
エノ街218)で六月五日、出版記念サイン会をおこなう。午前十時から午後一時
まで、午後二時から四時まで。
一九一七年に若狭丸で移住した父親・山内哲男さんは、リベイロン・プレット近
くのカフェ園に入耕。九年後、聖州サンビセンテ市を経て、一九三〇年にサントス
市に移り住んだ。
「父からは母親との恋愛の経緯から沖縄の歴史や文化などいろいろと教えてもら
った」と池岡さん。「とくに忍耐や勤勉さ、信用など、日本人移民に共通する美徳を
広く伝えたかった」と執筆動機を話す。
池岡さんは、労働裁判所の職員として勤務するかたわら〇二年に調査をはじめ、
〇四年から執筆。定年退職後、〇七年に本の調査と自身のルーツを探るため、沖縄
を旅行した。出版費用はすべて自費だ。
五月九日にサンビセンテ市議会でランサメントしており、地元紙も写真付きで記
事を掲載した。経費を除いた本の売上げは、すべてサン・ビセンテ小児腫瘍研究セ
ンターに寄付される。
価格は三十九レアル。二十二章立て、三百二十ページ。千冊発行。デカセギの在
日ブラジル人の動向などについても記述している。沖縄やサンビセンテ市の景観、
その他思い出の地の写真を多数紹介している。
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■州政府が移民列車を再現=収容所へ『友情の灯』運ぶ
聖州スポーツ・レジャー観光局のクラウリ・アルベス・ダ・シルバ局長は二十日
に行われた日系旅行社との会合で、移民をのせてサントスからブラスの移民収容所
まで走っていた汽車を特別に動かして、日本から運ばれてきた「友情の灯」を運ぶ
計画を発表した。
シルバ局長は「百周年の機会に再び走らせるようにし、その後も観光用に走らせ
続けたい」との構想を説明し、「実際にその汽車で海岸山脈をのぼってサンパウロま
で来た移民と『友情の灯』をのせて走らせることは、移住の光景を再現させる象徴
的な意味がある」と語った。
六月八日の午前十時にサントスを出発して、十二時半にモッカ区の州立移民記念
館(旧移民収容所)まで走らせる。車両は二両で、六十人まで乗れる。県連には実
際にその汽車にのって移住した体験者十人を選ぶように依頼がきている。
その十人には、当時風の衣装をまとってもらい、移住の様子を再現してもらう予
定。同記念館では、汽車が到着する八日から第八回移民祭(Festa do Imigrante)が
開始され、各移民が持ち込んだ民族食の紹介と共に、それぞれの伝統舞踊などが披
露される。
州政府側の強い意気込みが感じられるイベントとして注目を浴びそうだ。
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■バンデイランテス植民地=「青年時代の思い 今も」=出身者の集いで旧交温め
バンデイランテス植民地出身者の集いが十八日正午から、聖市の山梨県人会館で
開かれた。二年に一度開かれる同会。今年は出身者、家族など約四十人が出席して
旧交を温めた。
先亡者へ黙祷後、世話人の金子正且さん(86)は「六十四年前十八歳から二十
二、三歳だった若者も今ではじいちゃん、ばあちゃんですが、皆さん今も元気」と
挨拶、「この先も続けていきたい」と述べた。
高野春男さん(85)の音頭で乾杯、婦人らの持ち寄った料理、刺身などを囲ん
で昔話に花を咲かせた。
同植民地は第二次大戦中の一九四四年ごろツッパン郊外で創設された。ミヤザ
キ・ヨシオという人物が売り出した約五百アルケールの土地に、準二世を中心に入
植。棉作などに従事し、最盛期は約六十家族が暮らした。青年会は八十人。野球も
盛んでツッパン管内でも強豪だったという。
四四年にポンペイアから移り、五年間住んだ池泉三郎さん(83)も「日本人ば
かりだったね」と振り返る。植民地では日本語も教えられていたようだ。
同植民地は戦後、六〇年頃まで続いた。棉景気が落ち込んだ後はアメンドインな
どに切り替える人もいたが、多くは聖市へ出た。
父親が自分のシチオでブラジル学校を開いていたという中野良一さん(66)は、
七歳の頃、トラクターを運転して教師を迎えに行っていたという。「エウニセさんと
いったかな。まだ元気かな」と思い出す。斉藤準一空軍総司令官も同植民地で暮ら
したことがあるという。「当時はやせていてね。少し覚えてますよ」と中野さん。
聖市での集いは十年ほど前まで十五回ほど開催されていたが、当時の世話人が亡
くなったこともあり中断。〇四年に再開後、今回で三回目になる。
「六十年経って集まるのは珍しい。世話人のみんなが先頭に立ってやっているか
らでしょうね」、〃野球でならした〃と皆が口を揃える高野春男さんは話す。金子さ
んは「青年が団結した当時の気持ちが続いているから、今でもこうして集まれるん
ですよ」とにぎわう会場で話していた。
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■デコ画廊=3日から島袋マルシオ個展=展示、パフォーマンスも
ブラジルの新進作家、島袋マルシオ氏による個展『美術とパフォーマンス』(島々
と生息地)が六月三日〜八日の夜、デコ画廊で催される。
「シマ」の愛称で呼ばれる同氏は三十歳。サンパウロ美大工業デザイン科を修了
後、ブエノスアイレス、フランクフルトなどでパフォーマンスを発表、国内外各所
で芸術活動を展開している。
展示美術作品はデッサン十点。インスタレーション・パフォーマンス十種目を披
露する。演目と開始時間は以下の通り。
三日(午後七時)「洋服ダンス」「慈愛の苦悩1」、四日(午後六時)「慈愛の苦悩
2」、五日(午後六時)「慈愛の苦悩3」、六日(午後一時)「虚脱」、七日(午後三時)
「安楽圏」「対決圏」「順応」「限界」、八日(午後四時)「私はヨーコ・オノじゃない」
「洋服ダンス」。
詳しくは、デコ画廊(Rua dos Franceses,153、電話=11・3289・7067)
まで。
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■移民百年=二つの祖国に生きる=第5回 =ものづくり立国支える主役=在日
日系人、雇用に不安も
来日十三年。後輩からは尊敬と親しみを込めて「先生」と呼ばれる。トヨタ自動
車系の部品メーカー、アイシン精機(愛知県刈谷市)で働く日系ブラジル人二世の
配川(はいかわ)ゴウキさん(50)。変速機の鋳造ラインで期間従業員として長年
磨いた腕を認められ、昨年五月に正社員に昇格した。
同社はトヨタグループで最大級の約千八百人の日系人を雇用。二年前から日系人
の正社員化に取り組み、これまでに十七人を登用。高い技能を身に付け日本語も話
せる配川さんのようなベテランは、職場の橋渡し役として貴重な存在だ。
「働き始めたころは日本人と互いにあいさつもせず壁を感じた。今は日本人もポ
ルトガル語を覚えてくれ、大きな家族のよう」という配川さんは、新人への技術指
導や通訳、生活の相談役など一人で何役もこなす。
製造業が集積、求人倍率が全国でも突出して高い東海地方には、ブラジル人をは
じめとする日本国内の日系人約三十五万人の約半数が集中する。「もし彼らがいなく
なれば、トヨタもソニーも生産ラインが止まってしまう」と関係者が口をそろえる
ように、いまや〃ものづくり立国〃の生産現場は日系人なしに成り立たない現状に
ある。
一九九〇年に出稼ぎ労働が認められて以降、日系人は製造現場で重宝されてきた。
だが主力が三世に移り「一世や二世のハングリー精神が失われ日本語も通じない。
五十円でも高い時給を求めてすぐに仕事をやめてしまう」(岐阜県内の派遣業者)と
厳しい声も。
好調な輸出に支えられてきた東海地方の景気も、米国経済の失速で先行きに暗雲
が漂い始めた。正社員になれる日系人はまだ少数。「本音では日本人を雇いたいが人
手不足で仕方なく」(派遣会社)という企業の論理の下、派遣社員などとして働く日
系人は「雇用の調整弁」として、景気が落ち込めば真っ先に首を切られる不安定な
立場だ。
中部地方の派遣業者でつくる中部アウトソーシング協同組合の市原淳宏(いちは
ら・あつひろ)専務理事は「この数年続いた人手不足にもかげりが見えてきた。出
稼ぎでなく日本に定住する日系人も多くなっており、失業が増えれば社会問題を生
み出しかねない」と懸念を漏らした。(共同=西川廉平、経済部〈執筆当時は名古屋
支社経済部〉
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■ピラール=母の日・父の日発表会=だしもの、会食を楽しむ
【ピラール・ド・スール】当地文協会館で、五月九日午後六時半から、日本語学校
(豊田一夫校長)主催による母の日・父の日発表会が行われた。
日本語学校の行事の中で最も準備が必要であり、また最も盛大でもあるので、毎
年父母だけでなく生徒たちも楽しみにしている。会館には生徒・父母・家族を始め、
卒業生や文協会員など百八十人近くもの人が訪れ、文協の中における日本語学校の
存在の高さがうかがえた。
会長や学務理事のあいさつのあと、生徒たちによる発表会のプログラムを開始。
今年は八つの出し物を用意。始めは児童全員による合奏「木星(ジュピター)」。笛
やけんばんハーモニカを始め、木琴や鉄琴、タンバリンやすずなどもあり、その光
景はまさに日本の小学校を思わせるものであった。
練習期間が短いにもかかわらず、奏でた音色が見事に一つの曲を創りあげた。そ
の迫力ある演奏を聞き入った父母たちからは大きな拍手が上がった。
プログラムには他に劇、お遊戯、踊りなどバラエティに富んだ内容であったが、
どれも日本語学校の生徒らしくしあがっていた。
最後は昨年のNHK紅白歌合戦でも歌われた「スタートライン」の合唱があった。
その後、毎年子供が作った手製のプレゼントがお母さんたちに贈られており、今
年は折り紙で作った紙アルバムが手渡され、お母さんたちは感激し、子供と抱き合
ったりしていた。
発表終了後、母の会会長(城島マルシアさん)が「毎年、この日が来るのをとて
も楽しみにしています」とお礼の言葉を述べ、父兄会長(河津しょうじ)と共にお
祝いのケーキカットを行い発表会は終了。
またこの日は、鹿児島県研修生として四月終りに着任したばかりの宇住庵真弓先
生の歓迎会も兼ねていた。
夕食は、毎年生徒と教師たちにより調理された料理を用意。今年はビーフシチュ
ー。多くの人が食べるのが初めてということで、教師に質問をする人の姿も見られ
たが、食べてみるとおいしく、生徒や父兄たちの熱気とともに寒い夜を温かく包ん
だ。
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■世界救世教が寄付=100周年協会に30万レ
百周年協会に大型寄付――。ブラジル世界救世教は二十七日午後、サンパウロの
移民百周年協会に、三十万レアルを寄付した。贈与式に林秀有本部長、田中肇総務
部長、大野正人渉外担当が文協事務局を訪れ、上原幸啓百周年協会理事長、松尾治
執行委員長に小切手を手渡した。
林秀有本部長は「世界救世教は日本・日系にルーツがある宗教。ブラジル日系社
会の節目の年に、以前から何らかの形で協力したかった」と話す。
寄付を受け取った松尾執行委員長は、「ご自由に使ってくださいといわれています
が、絶対に無駄な使い方はしませんとお約束しました。多額の寄付に心から感謝し
たい」と謝意の述べた。
同委員長によると、百周年協会に集まっている団体や企業による寄付の総額は、
全部で二百五十万レアルほど。「進出企業からも協力の約束を頂いており、何とか必
要な資金は確保できそうだ」と話している。
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■さらに卒業生33人=救済会の在宅介護講習会
社会福祉法人救済会(吉岡黎明会長)が主催する「老人のための在宅介護講習会
〜Formacao de Cuidador de Idosos」(下半期コース)の修了式が、二十八日午後、
グアルリョス市の同園で行われ、三十三人が卒業した。
同講習会は、実際に家庭で介護に携わっている人たちなどに、基本的な介護のあ
り方を学んでもらうのが目的。〇〇年に始まり、三カ月ずつ、毎週水曜日午後に同
園で開いている。医師、看護婦、社会福祉士、栄養士、心理士などが講師として派
遣されている。
宮坂国人基金が助成し、授業料は無料。生徒らは、三十代から四十代の地域に暮
らすブラジル人女性が中心。これまでに約四百九十人が卒業した。
卒業生らは、高齢者の記憶力や集中力を高める頭と体の運動「シニアダンス」を
披露。吉岡会長、田丸生雄同基金理事、シスターの小下アデライデさんから修了証
書を受け取った。
日系人の卒業生は二人。その内の一人、鍋田ノリコさんは「今まで勉強したこと
を生活に生かしたい」と意欲的。吉岡黎明会長は激励の言葉をかけ、介護の心構え
について話した。
なお、今年からサンパウロでも同講習会を開く計画。
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■人間ドック=援協診療所=泌尿器科
援協総合診療所による月間専門科別の人間ドック、泌尿器科チェックアップ・キ
ャンペーンが、今年も六月一日から三十日まで、平日の間、おこなわれる。四十歳
から七十歳の男性が対象。
検査項目は、腎臓、尿路と前立腺の超音波検査、血液検査、尿検査、PSA(前立
腺)、クレアチニン、尿素など八種目。検診とアドバイスは、坂野アキオ泌尿器科医、
金城ヒデキ泌尿器科医の二人。
四十歳以降になると、前立腺の肥大やガンの頻度が高まり、またガンの進行も早
いという。坂野医師は「とくに家族の誰かがガンを患っている人は検診を是非受け
て欲しい」と呼びかけている。
料金は、通常の半額近い三百四十二・五十一レアル。以上の検査で追加の検査が
あった場合も割引料金で受け付ける。
受診希望者は、事前に予約が必要。申し込みは援協総合診療所(電話11・33
85・6600)まで。
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■サウーデ文協=婦人部バザー
サウーデ文協婦人部(金盛巴部長)による第三十四回慈善バザーが、八日午前七時
から午後五時まで、会館(ジオゴ・フレイレ街307)で開催される。約五十バザ
リスタが出店するほか、会館屋上特設レストランで、婦人部や日本語学校母の会会
員が腕によりをかけた料理が提供されるという。問い合わせ電話5058・695
8。
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■援協施設=入居料改定
サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)経営の施設入居料が改定された。
インフレ率などにあわせて各施設とも一〇%ほど高くなった。
【あけぼのホーム】二千四百七十レアル(一律)。
【カンポスさくらホーム】三人部屋=千十レアル、二人部屋=千三百六十レアル、
一人部屋=千六百九十レアル。
【サントス厚生ホーム】四人部屋=八百三十レアル、二人部屋=千三百六十レア
ル、一人部屋=千八百六十レアル。
【スザノ・イッペランジアホーム】二人部屋=千三百六十レアル、一人部屋=千
六百九十レアル。
【精神障害復帰センター・やすらぎホーム】千六百九十レアル(一律)。
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■増田秀一さん=49日の法要
二十八日死去した増田秀一(恆河)さんの四十九日法要が七月十二日(土)午後
三時から曹洞宗仏心寺(サンジョアキン街285)で行なわれる。
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■大耳小耳
二十九日に文協で行われた県連の代表者会議の席上、某航空会社が県連所属の県
人会長を対象に日本向け運賃の割引を検討していることが議題に上がった。割引額
はこれからの話し合いで決定されるという。県人会長は母県を訪れる際に、何かと
出費が多いことへの配慮だそうだ。会長代理として役員が訪日する場合もあるのだ
が、そこまで適用というのはさすがに難しいか。
◎
数十人を超える来賓、授・受賞者で埋まったパ・スポーツ賞式典の壇上。一人の
受賞者が飯星ワルテル下院議員に記念プレートを手渡されたおり、何故か名刺を差
し出した。飯星下議も思わずこれを受け、名刺交換。合気道で受賞した池田敏雄・
リオ首席領事に、来賓の丸橋次郎・聖首席領事がプレートを渡すなどの場面に会場
からは忍び笑い。「来賓が中央に陣取り、受賞者が脇に追いやられているような席次
が気になった」との声も。
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■最高裁=幹細胞実験に容認判決=難病疾患者に曙光=賛否両派僅差による決定=
宗教の見解は退けられた?
最高裁は二十九日、人間の幹細胞実験を容認する判決を賛成六票、反対五票で下
したと三十日付けエスタード紙が報じた。医療目的の実験は連邦令が定める生命の
尊厳に抵触しないとする見解を最高裁が示唆し、宗教家と科学者の三年にわたった
論争に終止符が打たれた。これまで不治の難病とされた数々の疾患に、新たな希望
がもたらされることになる。
受精卵の幹細胞はどの時点から人格と見なすかで、十九時間にわたって延々と行
われた審理は、全国の関係者が固唾を呑むなか幕がおろされた。しかし、誰もが関
心を持っている生命の定義については、最高裁の誰も触れなかった。
受精の瞬間から人生が始まるとする宗教界の見解は、取り入れられなかった。カ
トリック教会を代表したフォンテレス元検事総長は、これで検察庁を去るという。
既に幹細胞実験を容認している二十五カ国に、ブラジルも仲間入りする。これま
で研究費が支給されず、関係者や政治家、一般市民の理解を得るため多大な時間と
労力を費やした。
学会は二〇〇八年中に、幹細胞の国産原々種と原種の類別、系統別整理を至急行
う。ブラジルはこれまで、違法とされたため外国の原種を使っていた。違法行為に
よる告発を恐れて中断した数々の実験や資金難で無念の涙を呑んだ研究が、蘇生す
るようだ。
動物実験で成果を挙げている例もたくさんあり、最高裁判決が臨床人体実験にも
及ぶのか判然としないところもある。細則に関する補足決定が、出るのを待つとい
う学者も多い。
これからは、民間の幹細胞研究にも拍車がかかる。幹細胞の応用範囲は、実に広
い。身体のどの細胞にも適用できる幹細胞と一定臓器の細胞を組織する幹細胞に大
別することができる。
一定臓器の細胞として注目されるのは、神経系統を再生する脳細胞や視力を失っ
た人への眼球、心筋梗塞で心臓の一部が損壊した疾患者の組織培養、脊髄、すい臓、
性器、骨などの臓器増殖研究である。
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■孤立、絶縁の先住民部族=国境地帯の集落の写真公開=真の幸福は伝統保持
か共存か
三十日付け伯字紙によると、二十九日に国立インジオ保護財団(Funai)が、
ペルー国境に近いアクレ州の先住民部族の航空写真を公開。二十年前から、存在す
ると言われつつ実態が知られていなかった部族の存在が世界中に報道された。
エンヴィーラ川流域に住むこの部族は、アクレ州内の未確認四部族の一つ。二百
五十人余りが六集落で生活している。州内四部族の総人口は五百人超と見られてい
るが、Funaiでは、法定アマゾンには白人社会から孤立、絶縁状態の部族が六
十八あるという。
先住民の伝統や生活保護の立場のFunaiが社会から隔離された部族の存在を
公開したのは、孤立、絶縁状態で生活する部族の存在を証明し、先住民問題への問
題提起とするため。と同時に、国境地帯ではアマゾン地域共通の森林伐採の問題他、
コカ栽培、その他の国境警備の問題もあり、ペルーからの侵入者に対する警告の意
味もある。
今回のように隔離された部族の場合、Funeiでは、伝統的習慣や環境を保つ
ため、先住民との接触を避けるが、その陰には、白人社会との接触で、新しい病気
がまん延したり、部族の伝統や文化の喪失が起きたりといった諸問題がある。
一方、先住民が奴隷労働状態に置かれたり、非先住民と混在したりする場合、問
題はより複雑となるが、米作農家の農場職員が先住民に発砲する事件も起きたロラ
イマ州知事は、政府の先住民政策は無責任で矛盾だらけの上、国益を犯すと批判。
「先住民に土地は不要。必要なのは要職と市民権、支援」と、保護区の存在そのも
のさえ否定した。また、米作農家代表のクアルチエロ氏は、保護区を定めて先住民
を擁護し、非先住民の撤退を求める政府の立場をテロと批判している。
また、先週以来、アマゾニア州の先住民保護区でマラリヤと肝炎発生の他、四州
で先住民が国立保健財団事務所を占拠、人質をとって保健衛生面の改善などを要求
といった事件も続いている。
白人社会と共存する先住民は、社会支援なしには基本的生活も困難となる様子に、
先住民にとっての幸福と真の共存のあり方が問われている。
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■Fitchも格上げ=草木もなびく投資有望国へ
ブラジルは先のS&Pの格付け引き上げに続き、Fitch格付け会社も二十九
日、投資有望国として格付けの引き上げを行ったと三十日付けエスタード紙が報じ
た。これで世界三大格付け会社のうちMoodyを除く二社が、ブラジルを推した
ことになる。
ブラジルは、米金融危機に動せず政治もそこそこ好調。政府基金の創設構想を打
ち出し、コモディティの波にもうまく乗ったという評価だ。同発表でドルは一・〇
九%下げ、一レアル六三七セントにつけた。
ドルの値下がりは、格付け会社二社がブラジル投資に太鼓判を押したから外資流
入は倍増し、国内に外貨がだぶつくと見たからだ。これで世界中の年金基金など三
千八百億ドルがブラジルへ流れ込みそうだ。
ブラジル投資は、ドルだけではない。円やユーロも、これから億単位で入る。こ
んなに外資が入ったら、ブラジルの民間企業や政府は安い資金を海外で調達できる。
しかし、高金利と重税は、ともに国家の構造だからいじれない。
ブラジルは投資有望国だが、財務体質はよくない。ブラジルがしなければならな
いのは、社会保障院の赤字対策とGDP(国内総生産)に対する債務率の削減。
世界には金融資産が百二十兆ドルあり、その三分の一の四十兆ドルは、投資基金
や年金基金の資金である。ブラジルの投資ランクが、もう一段上がると三十八兆ド
ルはブラジルへ投資されそうだ。
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■ゴールドマン・サックス=原油百五十ドルへ=十月は経済の限界を超える
原油がナイジェリアの政情不安とロシアの減産で間もなく、バレル当たり百五十
ドルを突破する見通しとなった。この原油高騰は、国際経済に少なからぬショック
を与えると予想される。
ゴールドマン・サックスは早くから警告していたが、いよいよ現実となる。十月
には、二百ドルを覚悟する必要がある。原油市場は米国の南北戦争時代の様相を再
現し、米経済を後退させる。
「アラジンのランプから大男が抜け出たのではなく、大きなビンから大男が百人
逃げ出したのだ」国際経済が耐えられる限界を超えるのだと関係者は憶測している。
ペトロブラスがこんな時、サントス沖で浅瀬に良質の油田発見と発表した。ルー
ラ大統領は「神様がブラジルを通りがかり、気に入って住み着くことにしたらしい」
と述べた。
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■バンリスル+伯銀=再編で吸収される州立銀行
ブラジル銀行のノッサ・カイシャ吸収に続き、南リオ・グランデ州立銀行のバン
リスールが次の標的になっている。
ブラジル銀行は、世界的な金融危機に備え銀行の再編を急いでいる。将来大きな
発展が見込まれる南伯の雄「バンリスール」に白羽の矢をたてた。ブラジル銀行は、
金融界の指導的立場を堅持したいと考えている。
民間銀行の台頭により、公立銀行は全般に筋肉をつけることを迫られている。現
在まで生き残った公立銀行は多くないので、ブラジル銀行の翼の下へ集める。
バンリスールは二〇〇七年、一部株を売却し二十億レアルを調達した。八億レア
ルを同行が使い、残り十二億レアルを州公務員の社会保障基金につぎ込んだ。ブラ
ジル銀行は他にも公立銀行の吸収を交渉中であるが、各行別件扱いとし関連性は一
切ないという。
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■ハイチ=部隊派遣より資金援助を乞う
ハイチのプレーヴァル大統領は二十八日、同国訪問中のルーラ大統領に軍隊より
もカネを送って欲しいと注文した。ハイチが一番困っているのは、電力不足でダム
を造って発電所を建設して欲しいという。
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■スーパーはつらいよ。今と昔
スーパーは、掛けで仕入れキャッシュで売るので、気楽な稼業といわれた時代が
ある。現在は事情が反転し、大量特価購入のためキャッシュで仕入れ、顧客に米や
フェイジョンまで長期カード販売をする。そのうえスーパー間の激戦は、益々熾烈
となっている。
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■東西南北
昨日から、聖市の地下鉄二号線でTIM、Vivo、Claro、Nextel
の携帯電話が使えるようになった。現段階ではパライゾ駅〜アウト・デ・イピラン
ガ駅だけだが、年内には一号、二号、三号、五号全線で使用可となる計画。
◎
大聖市圏モジ市の病院で「幸運な人」と噂されているのは、二十一歳の青年。ス
ザノ市内でバスに乗っていた時、頭部に流れ弾を受けたが、弾が残ったまま、十五
分ほど歩いて警察に。その後、スザノ市内の病院で診てもらうまでに四時間。普通
だったら死んでいても不思議がないが、術後の経過も順調だという。二歳の息子を
抱えて同じバスに乗っていた奥さんは、最悪の事態を覚悟していたという。退院後
は教会に行き、新しい人生をやり直すと語る顔には笑みさえ浮かぶ。
◎
三十日朝、聖州のレージス・ビッテンコウチで、トラックの積荷の油が漏れ、二
キロに及ぶ道路で小規模なスリップ事故が続発。けが人とかは出なかったというが、
付近の道路が処理のために二時間ほど封鎖されたため、朝のラッシュ時の渋滞は普
段に輪をかけたものとなった。
◎
移民百年祭目前のため、オリンピックの陰が薄いが、オリンピックの前哨戦とも
言うべき体操の世界選手権(モスクワにて開催)で、女子の若手ホープのジャーデ
選手が跳馬で金、段違い平行棒や床でも七位と八位の好成績を収めた。男子のヂエ
ーゴ選手は、デング罹患、右ひざ手術後のハンディを乗り越え、床で銀。北京に向
けて弾みがついた。
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《用語解説》リベルダーデ=日本人移民が集住する地区、別名は東洋人街、
聖市=サンパウロ市、聖州=サンパウロ州、ポ語=ポルトガル語、日語=日本語、
コロニア=移民一世を中心とした日系社会の一部、伯国=ブラジル、伯人=ブラジ
ル人、南大河州=リオ・グランデ・ド・スル州、亜国=アルゼンチン、R$=ブラ
ジル通貨単位レアル。
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