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ニッケイ新聞社ご案内


■日伯関係の基礎となる日系社会
 日本の23倍の国土を誇るブラジルは、豊富な鉄鉱石や石油、天然ガスなどの資源以外に、大豆、牛肉、オレンジやサトウキビから生産されるエタノールなどの農業関連でも近年、とみに注目を浴びています。BRICsの一角を担う南米の盟主ブラジルは、地球の反対側に位置しますが、実は日本とは深い関係を持つ国です。2008年には日本移民百周年の節目を迎えるにあたり、大統領令により連邦政府レベルの日伯交流年組織委員会を発足させて、一連の祝賀行事や記念事業の準備を進めています。
 昨年ブラジルはデジタルTVの日本方式採用を、日本以外で世界で初めて決めました。この親日国も、最初からそうだったわけではありません。移民として送り込まれたコーヒー農場での過酷な労働に耐え、農業面での社会的な貢献を経て、徐々に日本移民に対する信頼が醸成されてきたことが、その背景にあることは間違いありません。現在も日系社会からは、空軍総司令官をはじめ、政治家、官僚、大学教授、実業家など幅広い人材を輩出しています。


■邦字紙の社会的使命
 日伯両国間の政治的緊張のピークは第二次世界大戦中でした。戦前戦中のゼッツリオ・バルガス政権による日本語新聞の廃刊、日本語学校閉鎖、公の場での日本語使用の禁止、戦略的地区からの強制立ち退きなどを経て、当時、25万人はいたといわれる日本移民とその子孫は、祖国が枢軸国側だというだけで強い社会的圧力に直面し、暗い戦時下を過ごしていました。
 戦後、ブラジル日系社会は未曾有の混乱に襲われました。戦前の教育を一途に信じていた一般の日本移民にとって、日本が戦争に負けたとの報は耳には入っても、信じられるものではなかったのです。その結果、勝っているはずだとの信念を崩さない「勝ち組」と、平素からブラジルマスコミの情報に接していた認識派「負け組」に日系社会は分断され、血で血を洗う民族テロ事件が起きてしまい、21人もの尊い命が失われました。
 「正しい情報を伝えなくては事態は収束しない」との思いに燃えた同胞社会を憂う有志が集まり、1947年1月に創立されたのがパウリスタ新聞、さらに、そこから分派して1949年1月に創立されたのが日伯毎日新聞でした。
 一世中心の日系社会の全盛期は70年代といわれています。その後、徐々に一世の高齢化と80年代半ばからのDekassegui(デカセギ)現象によって読者は減り、1998年3月に両紙は合併し、現在の「ニッケイ新聞」と名前を変えました。移民百周年を祝う2008年には創刊10周年を迎えます。
 今も日系社会に正しい情報を伝える使命感は、創刊時からの伝統として根付いています。


■会社概要
 ブラジル国サンパウロ市に本社を置くニッケイ新聞社(高木ラウル社長)は週5回の日刊紙で、平均約10ページの日本語版と、12ページのポルトガル語版(Jornal Nippak土曜日のみ)を発行しています。大判、公称発行部数は約1万部。サンパウロ市の本社には日本語版編集部には約20人、ポルトガル語版には約5人が勤務し、グラフィックデザイン関連会社、印刷部門、配送部門も含め、全体の社員数は約60人。
 日本には東京支社(支社長:藤崎康夫)、埼玉支局(支局長:蓑輪政一)があります。


■記事内容
 ニッケイ新聞が取り扱う記事内容は、独自取材するコロニア(日系社会)の日々の動きをはじめ、ブラジル国内の翻訳ニュース、共同通信社からの配信を受けた日本や世界の情報などです。とくに日系社会ニュースには毎日2ページをついやし、詳細かつ多彩な記事を盛り込むとともに日系社会の健全な発展を願い、常に問題提起型の紙面づくりを心掛けています。また、地方の日系集団地や日系団体などの記念祭にちなんで発行する特集が多いのもニッケイ新聞の特長です。


■【BRASIL NEWS】ニッケイ新聞メルマガ版のご案内
 2002年7月から毎週1回の無料発行を始め、すでに270回(2007年10月現在)を超える配信を欠かさず行っているメールマガジン。本紙記事の中から、日本在住者向きの内容と思われるものを選んでいる。(総発行部数は約2000部)
アドレスhttp://www.nikkeyshimbun.com.br/magazine.htm


■提携・協力紙
・ 共同通信
・ 北海道新聞 
・ 信濃毎日新聞 
・ 静岡新聞 
・ 北國新聞 
・ 神戸新聞 
・ 中国新聞 
・ 西日本新聞 
・ 沖縄タイムス


■編集方針
1)日系社会のオピニオンリーダー
 海外邦字紙の価値は部数ではなく、その質と継続性にあると考えます。ブラジルで発行される日本語新聞として日伯両国の立場を理解し、日本語新聞を禁止された戦中戦後の日系社会混乱期を収束するために創立された歴史的な経緯を忘れず、複眼的な思考で、その時代、その時代における社会的使命を果たしていきます。

2) 日本移民の歴史の積極的な掘り起こし
 日本人移民、一般民衆がどのように外国の生活で苦労してきたのでしょうか。庶民の歴史を丹念に記録することは邦字紙の最重要課題の一つだと考えます。日々の出来事を報道するだけでなく、読み応えのある連載を多く掲載し、後世の歴史家や研究者に役立つような資料的価値の高い、移民の歴史を掘り起こすような報道を心がけています。

3)  日系2世、3世に対する日本文化の継承と啓蒙
 時代とともにブラジル社会へ統合していく日系社会の中心に日系文化の核を残すために、ドイツ系やイタリア系など他民族系に負けないような、日系人アイデンティティが継承されるように心がけます。直接の日本語読者ではない多くの日系社会周辺部や一般ブラジル社会にも、間接的に影響力を持つオピニオンリーダーとしての意識を忘れずに責任を果たしていきます。

4) 日本語教育への協力
 外国における「日本語を守る砦」として、日本移民や駐在員とともに歩み、通常の記事以外にも特別ページを提供するなどして日本語教育に貢献していきます。

5) 日系社会に起きている様々な現象に対して深い分析
 日系社会は“日本語文化圏”でもあり、その意味で、日本とは運命共同体です。日本文化をベースにした日系文化の形成、ブラジル社会に受け入れられるよう変化してきた日本食の実態など、日本文化の普及とその変化の記録を残していきます。

6) 日伯間において最も注目されるDekassegui(デカセギ)現象を定点観測
 現在、日伯間で最大の人の流れを形成しているデカセギ現象に対して、常に注視して動向を分析し、情報を発信していきます。

7) 日本への情報発信を強化
 ブラジルから日本がどう見えているかを常に意識し、祖国であり祖先の国である日本への深い愛情を込めた視線を忘れず、情報を発信します。ホームページをはじめ、すでに発信されているメールマガジン、現在準備中のPDF版発行など、インターネット時代にあわせた情報発信方法を検討しています。


■刊行物

⇒2007年 『移民の父上塚周平伝 荒野の人』(能美尾透著)本紙連載をまとめたもの。

⇒2006年 『海を渡ったサムライたち(邦字紙記者が見たブラジル日系社会)』(ニッケイ新聞編集局報道部著、発行:ルネッサンスブックス、発売:幻冬舎ルネッサンス)

⇒2005年 『7人の出稼ぎ』(山里アウグスト)新聞連載小説。ポルトガル語版も発刊。

⇒2001年 『二十一世紀日本の国家戦略』(PHP研究所, 2000年)のポルトガル語版『Estrategia do Japao』

⇒1998年 『故郷なき郷愁』(馬場謙介著)ブラジル日本移民90周年記念出版。

⇒1997年 『六千人の命のビザ』(大正出版、杉原幸子著、1993年)のポルトガル語版『Passaporte para a Vida』(日伯毎日新聞)

⇒1996年『政治と人生-中曽根康弘回顧録-』(講談社, 1992年)のポルトガル語版『Nakasone Politica e Vida』(日伯毎日新聞)


■海外日系新聞放送協会からの受賞歴---------------------------------------------------------

◆第7回海外日系新聞放送協会賞 (平成18年度=2006年)
特別賞 『海を渡ったサムライたち ――邦字紙記者が見たブラジル日系社会――』(単行本)

◆第6回海外日系新聞放送協会賞 (平成17年度=2005年)
ニュース部門努力賞 「ブラジル日本文化協会役員選挙」(一連の関連報道)

◆第5回海外日系新聞放送協会賞 (平成16年度=2004年)
キャンペーン・企画・連載部門賞 「教科書 ―時代を映して変遷―」(連載記事)

◆第4回海外日系新聞放送協会賞 (平成15年度=2003年)
特別賞 ペルーからの報告『フジモリ待望論はあるか』(連載記事)

◆第3回海外日系新聞放送協会賞 (平成14年度=2002年)
海外日系新聞協会賞 「再浮上する日伯学園構想」(連載記事)

◆第2回海外日系新聞放送協会賞 (平成13年度=2001年)
海外日系新聞協会賞 サンパウロ新聞東京支社、ニッケイ新聞東京支社
「20世紀の残像 ― 戦後移住者船出の瞬間」(写真展)



−本社案内−

住所RUA DA GLORIA, 326 - LIBERDADE  
CEP 01510-000 - SAO PAULO - SP - BRASIL
代表社長:高木ラウル
TEL55-(11)3340-6060
E-MAIL日本語編集部へのメールはnikkeyshimbun@gmail.com
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Websitehttp://www.nikkeyshimbun.com.br

−東京支社案内−

東京支社長代理輿石信男
問い合わせ先 株式会社クォンタム
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-9-3 かすがビル 2F(地図)
代表電話:03-3509-7830  FAX:03-3509-0767
URL http://www.quan.co.jp E-mail: info@quan.co.jp


−埼玉支社案内−

支局長 蓑輪政一(みのわ まさかず)

※日本で「ニッケイ新聞」の実物をご覧になりたい方は、横浜の海外移住資料館の図書資料室でどうぞ。