今、にわかに、そして着実に日本企業の進出の足音がブラジルに響こうとしている。クビチェック大統領時代の1950年代の工業化促進計画に乗った「第1の波」、「第2の波」の70年代の官民による熱い日伯関係は80年代の伯国の経済混乱と90年代の日本側のバブル崩壊で極端に冷えきった。経済を立て直した大国としての評価をいち早く下した欧米企業のラッシュに遅れる事約15年、内需拡大による安定的な成長を続ける伯国の潜在性に改めて日本企業が目を向け始めたのだ。その年間進出企業数はまだ70年代とは比べものにはならないが、伯国は資源を持つとともに、「モノを売る」市場として確立しつつあり、進出企業の業種にも変化が見られるようになった。長い沈黙の時を経て今、日本企業の「第3の波」の到来を予感させている。(宇野秀郎記者) 《1》=「失われた20年」を経て=再び高まるブラジルへの関心 《2》=日本の牛丼を伯国に=「すき家」2年目の挑戦 《3》=逆上陸≠フフジアルテ=人材サービス業で法人設立 《4》=パナソニック・ド・ブラジル=初の白物家電に参入=「新しい1ページを」 《5》=年550社がジェトロ訪問=澤田所長「企業の姿勢変わった」 《6・終》=「過去の歴史繰り返すな」=百年の交流が築いた信頼