ブラジルに来てもう八カ月が過ぎた。真冬の日本から真夏のマナウスに来た。来たときも暑かったが、今はより暑い。ところ変われば、いろいろ変わる。気候・生活・習慣、そして食。海っ子であるため、海が恋しい。そして、魚が恋しい。しかし、アマゾン河は魚が豊富でおいしい。予想外であった。
ある日曜日の早朝、一世の方についてフェイラに行った。ところ狭しと並んでいる魚たち。知った顔の魚はない。それもそうだ。海の魚でもない、ましてや地球の反対側。同じ顔をしているほうが不気味かもしれない。
今、水揚げされたばかりとわかるほど目が透き通っている。この鮮度がおいしさを左右するのだろうと思った。魚を見極め、頭の中では今日のメニューが次々に思い浮かんでいるのだろう。
昼食は、魚料理四品。すべて見た目は和風。てんぷらは、ピラルクーのすり身を揚げたもの。香りのピメンタなど野菜がたくさん入っており、アマゾン日系風でヘルシー。煮つけは、生姜の香りが利いていて、純和風。しかし、刺身はわさびの代わりにピメンタ入り醤油をつけて食べる。
初めは躊躇ったが、次回どこかで刺身が出てきたとき「ピメンタありますか」と聞いてしまいそうなほど私の口に合っていた。お吸い物は、シェロベルジを入れてアマゾン風となっている。
このシェロベルジ!好き嫌いがあるだろうが、独特の香りがアマゾンを感じさせる。魚・肉・スープ・サラダなどすべてに入っている。アマゾン料理の味を身に付けようと思うが、このシェロベルジさえあれば、誤魔化せるのではないかと考えたほどだ。
その考えはさておき、やはり真面目に取り組みたい。使っている材料は把握できたが、味が問題だ。今回、食事の準備に付き合うのは初めて。見ている限り、どうも調味は右手の指加減のようだ。
「嫁や孫たちは、サジを使うがそれはどうもできん」と、つまんでいた塩を鍋に落した。味見はしない様子。内緒だが、味の素などの便利な調味料も使ってあった。指加減と秘密調味料とシェロベルジを駆使したアマゾン料理を深く知りたい。
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【職種】日本語教師
【年齢】28歳
【出身地】福岡県宗像市 |