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■W杯サッカー 大胆予想(終)−仏、亜も下し優勝戦へ
5月25日(土)
サッカージャーナリスト 沢田啓明
今回は、準決勝と決勝について展望を試みる。
[準決勝(六月二十五日、二十六日)]
ソウルワールドカップ競技場で行なわれる準決勝(試合は二十五日午前八時半から)は、イタリア対ポルトガルか。試合巧者のイタリアに、個人技のポルトガルが挑む図式となりそうだ。
フィーゴ、ルイ・コスタらのテクニシャンが、イタリアの堅守をこじ開けることができるかどうか。あるいは、イタリアがポルトガルの個人技を封じて粘り勝つのか。個人的には攻撃サッカーを実践するポルトガルの勝利を期待したいが、現実にはイタリアのリアリズムがポルトガルのファンタジーを制するような気がする。
埼玉スタジアム2002で行なわれる準決勝(試合は二十六日午前八時半から)は、ブラジル対アルゼンチンという南米最大、ひいては世界最大のクラシック戦か。サッカーにかけてはすさまじいライバル意識を持つ両国だけに、ワールドカップ史上に残る激闘が繰り広げられることだろう。
試合の基本的な図式は、ブラジルの攻撃力対アルゼンチンの守備、そしてアルゼンチンのカウンターアタックとブラジル守備陣の対決となる。南米予選では苦しみ抜いたがその後立ち直ったブラジルが、攻撃サッカーで宿敵アルゼンチンを粉砕するのを期待したい。
[決勝(六月三十日)]
決勝戦は、横浜国際総合競技場で行なわれる(三十日午前八時から)。ブラジル対イタリアの対戦となれば、七〇年のメキシコ大会決勝、九四年のアメリカ大会決勝の再現となる。
ロナウド、ロナウジーニョ・ガウーショ、リバウドのスーパースター・トリオの破壊力が、芸術的とまで言われるイタリアの守りを破れるか。あるいは、イタリアのトッティ、デルピエロらの攻撃をブラジルの守備陣(こちらはミスが多いのが伝統)が押さえ切れるか。いずれにせよ、サッカーの醍醐味を満喫させてくれるような素晴らしい試合となりそうだ。
[最後に]
大会序盤の話題は、優勝候補にあげられている強豪国がどう発進するか、そして開催国の日本と韓国がワールドカップ初勝利をあげ、決勝トーナメントに進めるのかできるのかどうかだろう。大会の盛り上がりのためには、開催国の健闘が欠かせない要素となる。また、大会が進むにつれて信じられないような番狂わせが起こるかもしれない。そして、一か月に及ぶ激闘の末に優勝の栄冠を手にするのはどこの国か。いずれにせよ、世界中のサッカーファンを魅了する素晴らしい試合が数多く見られることを期待したい。
また、試合とは別に、日本と韓国が大会をいかに運営するか、そして成功させることができるかどうかも注目される。
日本も韓国もすでにオリンピックを開催して成功させており、スポーツの国際大会を運営する能力は十分にある。しかし、フーリガンを含む海外からの大量のサポーターを扱った経験はない。また、世界中からやってきたサッカーファンをきちんともてなすことができるかどうか。
金儲け主義の権化であるFIFA(国際サッカー連盟)の思惑によって、今大会の試合のチケットは史上最高レベルの価格に設定されており、欧州や南米のファンからはすでに「これまでのワールドカップの中で最も遠くて最も金がかかる大会」と認識されている。言葉や習慣の違いも大きいから、一歩間違えば「史上最低の大会」になる可能性すらある。特に日本の大会組織委員会は自治省が母体となっているだけに、何かトラブルが起きた場合に柔軟に対応できるとは思えない。せめて日本と韓国の一般庶民のホスピタリティーによって、海外からのサッカーファンを暖かく迎えてほしいものである。
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