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ブラジル国内ニュース

ニッケイ新聞 2008年4月23日付け


計画外妊娠が4割の実態=既婚で子持ちの信者が中絶=経済的な理由が最大の要因

 避妊薬が開発されてから五十年以上が経つ伯国だが、家族計画指導などは浸透しておらず、十人の子供のうち四人は計画外妊娠という数字が報告された。
 二十日付けフォーリャ紙によると、計画外妊娠は、若い世代では五六%、貧困層では四四%と、平均値をやや上回るものの、社会的階層が高くても、三四%が計画外妊娠による出産だという。
 一方、同日のエスタード紙によると、別の調査で、妊娠中絶が最も多いのは、既婚(七〇%以上)で既に子供もおり、手に職を持つ二〇〜二九歳の女性で、八年以上の学歴を持つカトリック教徒だという。中絶に当たっては、相手の同意の下での中絶が多いが、基本的には中絶が認められていないため、インターネットなどで購入した陣痛促進剤などの薬を使って流産を起すケースもかなり多い。
 新生児の周産期死亡率は低くなってきている伯国だが、計画外妊娠で、経済的にやっていけないといった理由で、命を奪われる子供の数は、年に百五十万を超えるという。しかも、安全とはいえない方法での中絶のため、母体が死に至るケースは十万件に一件というハイリスクの伯国。中絶容認国で医師の手によって行われた中絶での母体の死亡率(百万件に一件)と比べるならば、伯国女性の中絶に伴う死亡率は非常に高いといえる。
 中絶者の六五%は避妊薬の飲み忘れも含め、避妊をしていない状態で妊娠しており、妊娠一二週以内に中絶。偶然または事故による妊娠はわずか二・五%という数字も出ている。
 これを若者に限ってみても、一七〜一九歳の場合、七五%は恋人か主人との子供で、中絶後二年以内に再度妊娠するケースが二五%。この年齢層では、妊娠によって学校中退というケースが七〇%に及ぶ。
 一方、フォーリャ紙によると、妊娠しても学校は継続した例は、一八〜二四歳の場合、女性で一八%、男性で一五%というが、低所得者層の場合、妊娠したことで、男性に職を紹介したり、住居を提供したりと、出産への環境を整えようと周囲が協力したといった傾向があるのに対し、中流家庭では、結婚を先に延ばし、学業を続ける方向での働きかけが強いという。
 ちなみに、全国平均の子供の数は世帯当り二・八人で、最低給与二つまでの家庭では三・一人、十以上の家庭では二・〇人。過去に戻れるなら、もっと子供が欲しかったという人は、収入の多い層に多く、もっと少ない方が良かった、または生まない方が良かったという人は低所得者層に多いというが、「計画外妊娠と望まぬ出産とはイコールではない」との調査者の言葉も付記したい。

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ニッケイ新聞は、ブラジル国サンパウロ州サンパウロ市で発行されている、移住者や日系人・駐在員向けの日本語新聞です。


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