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ニッケイ新聞 2008年2月9日付け
■トヨタ・ド・ブラジルの沿革■イピランガで産声あげる=海外初の生産拠点を設置=バンデイランテスで定評得る
トヨタ・ド・ブラジルは一九五八年一月二十三日、聖市セントロで産声を上げた。まずは事務所を開き、同年十二月からは同市内で最初の組立ラインの操業をはじめた。
その五カ月後、ディーゼルエンジンを搭載した初のランドクルーザー、通称バンデイランテをブラジル市場に発表した。
続けて六一年に聖州サンベルナルド・ド・カンポ市に工場を設立。日本国外で初となる生産拠点を立ち上げた。その後、四十年にわたりブラジル市場の代表的な実用車として、バンデイランテスの製造販売をつづけた。
九九年十月にバンデイランテの製造十万台を達成。〇一年十一月には四十年にわたる同工場での生産ラインの歴史に終止符を打ち、自動車部品の生産工場へと移行した。
この間、九六年には一億五千万米ドルを投資して聖州インダイアトゥーバ市に百五十万平方メートルの土地を購入、新工場を立ち上げた。九八年九月、ブラジル初となるカローラの生産を同工場で正式に開始。さらに二年間で、三億米ドルを投資して設備を拡張し、新型カローラを〇二年に発表した。
カローラは世界でもっとも販売されている車種として、トヨタが生産をはじめた六六年から、通算で三千二百万台以上を販売している。ブラジル国内でも予想以上の販売実績をあげ、〇三年一月からはインダイアトゥーバ工場で二交代制勤務を導入、生産規模を百二〇%増に押し上げた。〇四年一月には、同工場のカローラ通算生産台数が十万台を達成した。
更には新型カローラの販売安定を受けて、〇四年五月から千五百万米ドルを投入してセダン型のカローラフィールダーを販売。ブラジル自動車市場を再活性化させる働きを示し、同タイプの代表的な車種として普及した。
昨年からはブラジル市場でのシェア拡大を狙い、バイオエタノール混合率一〇〇%燃料にも対応するカローラフレックスの製造に着手。ブラジルと日本の技術者が共同開発した技術を採用した。それはトヨタ自動車の歴史上、ブラジル市場に向けて実施したはじめての本格的な技術開発となった。
また、増加するトヨタ車の需要に対応するため、〇四年には九十だった販売小売店を〇七年には百二十店舗までに増やした。
このほかブラジルにおけるトヨタの成長を支えた重要な要素に、〇五年五月、リオ・グランデ・ド・スール州ポルト・アレグレ近郊グアイーバ市に設立した完成車両物流センターがあげられる。これによりアルゼンチン・サラテ工場生産車の輸入が、エスピリト・サント州ヴィトリア港を経由する海路輸送よりもスムーズになり、ディーラーのもとに届くまでの時間が大幅に短縮可能になった。
同センターの敷地面積は五万八千平方米で、事務所、車両をブラジル規格に調整する整備格納庫を含めた建築面積は、二千五百平方米。サラテ工場で製造する新型ハイラックスと、アフターサービス向けの自動車部品の配送拠点として、重要な役割を担うようになった。
これらの変革を経て、トヨタ・ド・ブラジルは現在、サンベルナルド・ド・カンポ、インダイアトゥーバ、サンパウロ、グアイーバの関連施設などに、二千八百人以上の協力者(従業員)を抱えるまでに成長した。