中川昭一農水相、竹中平蔵総務相、扇千景参院議長はじめ多数の国会議員が来伯した〇六年に続き、今年は五月に故・松岡利勝農水相(帰国後、同月二十八日に死去)、八月に麻生太郎外相、菅義偉総務相など閣僚クラスが相次いでブラジルを訪問。このほか七月には永岡桂子農水政務官、八月には衆院文部科学委員会の視察団、また県知事も五人ブラジルを訪れるなど、百周年を前にした政治レベルの日伯交流再活性化を印象づけた。 その一方、四月の緒方貞子JICA(国際協力機構)理事長来伯では、日本政府の移住事業縮小の方向性があらためて明らかになった。将来的なサンパウロ支所閉鎖も噂されている。百周年以後の日本と日系社会の関係はどうなっていくのか――。表面的な交流で終わることなく、在日ブラジル人社会の問題も含め、未来につながる関係構築に向けた議論が待たれる。