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日系社会ニュース

ニッケイ新聞 2007年12月29日付け


(2)国外犯処罰=浜松の事件で判決出る=ブラジルへの要請4件に

 帰伯逃亡デカセギ問題は今年、日本政府の要請に基づく国外犯処罰(代理処罰)で初めての判決が下されるなど大きな進展を見せた。
 二月、九九年に静岡県浜松市で起きた女子高生死亡ひき逃げ事件で初めての公判が行われ、被告は起訴事実を大筋で認めた。日伯両国から多数の取材陣が駆けつけ大々的に報道したのは記憶に新しい。
 続いて三月には、浜松市で〇五年に起きたレストラン店主殺害事件について初公判が開かれ、十二月の裁判で禁固三十四年五カ月の判決が被告に下された。初公判から九カ月あまりでの判決は、「逃げ得は許さない」とする日本側の声にブラジル当局が誠意をもって応えた形となった。
 十一月と十二月末には、静岡県焼津市のブラジル人母子三人殺害事件と〇三年七月に長野県松本市で起きた強盗殺人事件についても相次いで国外犯処罰の要請がなされた。一連の問題は来年以降も日伯のマスコミを騒がせそうだ。
 〇七年末現在で、日本政府からの要請は四件目を数えた。しかし日本国内で犯罪に関与した後に国外に逃亡したブラジル人容疑者が九十人以上にのぼる実態もあり、明るみに出ているのは氷山の一角といえる。
 ただこうした現状にも、犯罪人の引渡しがブラジルの憲法で認められていないことを踏まえれば、国外犯処罰が一連の問題の現実的な解決方法となるのは間違いなく、今後は両国における司法手続きの簡略化などが求められる。

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ニッケイ新聞は、ブラジル国サンパウロ州サンパウロ市で発行されている、移住者や日系人・駐在員向けの日本語新聞です。


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