日系社会ニュース
2007年2月2日付け
「それぞれの日本」表現=芸術家らのトンネル内壁画完成
日本の「歴史」「伝統」「文化」をテーマにした壁画が、日本移民百周年および、サンパウロ市制四百五十三周年を記念して、一月二十八日、パウリスタ大通りとコンソラソン、レボウサス、アルナルドの三通りを結ぶトンネル内で披露された。
日系十人を含む、百五十人のグラフックデザイナーが参加し、それぞれのテーマに合わせて独自の〃日本〃を表現。相撲、忍者、サムライ、着物、富士山、漢字など日本を象徴するものが彩り豊かに描かれた。
「OLHAR NASCENTE」と題された同企画はサンパウロ市役所が主催。壁画はスプレーインクを使って描かれており、関係者によれば、「同手法は芸術として世界的に認められてきている」。参加者はプロのアーティストとして活躍している人が多いという。
壁画は長さ四百三十メートル、高さ五メートル、面積約二千二百平方メートルで、二十七日午前〇時から壁画の作成がはじまり、二十八日の午後まで二日がかりで描かれた。今後二年間〃保持〃される予定だ。
企画、実施を担当した矢野セリーナさんは「多くの人に携わってもらった。書いている人は日本人でも学者でもないから、ブラジル人一般の人の(日本に対する)気持ちが表れていると思います」。
参加アーティストらはリオやブラジリア、ベロオリゾンテからも集まっている。着物姿の女性を描いたニアラ・マッシモさん(17)は「インターネットで日本の色やデザインを調べた。紙に書いてイメージを固めました」。
壁画を見に来たというマリア・クリスティーナさんは「この空間は文化紹介にとてもいい。日本の壁画もできたし、毎週何かイベントをしてはどうか」と笑顔で話していた。
二十八日午後三時すぎから行われた開会式には、丸橋次郎在サンパウロ総領事館首席領事、吉岡黎明百周年協会文化委員長、ジョゼ・ポリセ・ネット・サンパウロ市イベント協賛特別課長らが参加。丸橋首席領事は「このイベントの重要性は若い人が多く参加していること。このトンネルを通る人が何かを感じてもらえたらいい」と挨拶した。
遅れて、ジルベルト・カサビ・サンパウロ市長も来場。テレビ取材を受けた。会場ではブラジル仏教学校連盟のカワカミ・カンユウ氏による清め式が、組まれた舞台上で新体道やピップホップが披露された。