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■JICAボランティア リレーエッセイ=最前線から

■連載(61)=中江由美=ポルトヴェーリョ日系クラブ=盆踊りが生んだ新しい風

2006年9月28日(木)

 先月二十六日、日系クラブで盆踊りが行われた。八月から週に二回の練習を始め、最終練習ではまだ練習が足りないのではという不安があったが、練習回数は少なくても、参加者が休まずに二時間汗だくになるまで練習した甲斐あって、当日は全員が七曲みごとに踊りきった。
 今回初めて盆踊りを踊った人が多かったのに本当に皆よく覚えたと感心。一世の方の指導で、花笠音頭、炭坑節、東京音頭、八木節、世界オリンピック音頭、フォークダンスのオクラホマミキサーとマイムマイムの七曲を踊った。踊りだけでなく、踊りの歴史や歌の意味も発表したので、例年と違うものになったようだ。
 また、観客の人にも踊り方を説明して、飛び入り参加も多く盛り上った。花笠音頭は教えてくださった先生の手作りの花笠を使用して、浴衣に花笠がマッチして本当にきれいだった。
 踊りだけでなく着付けも教えてほしいといわれたので、日曜に着付け教室をした。ちょうちょう結びの帯の結び方には皆が悪戦苦闘、でも二時間ほどで大体マスターできたので、あとは図解を渡し、各自家で練習。
 それでも一度では覚えられないし、今後のことも考えてきちんと教えてほしいという声があったので、私が帰国するまでに着付け教室をして、ビデオ録画に残しておき、今後もこちらの方だけでできるようにしておきたい。
 私は盆踊りというと子どもの頃に踊ったぐらいで、大人になってからは踊っていなかったので、去年の文化祭で、生徒達に教えるために一世の先生に習って必死で練習した。
 日本でも知らなかった踊りをブラジルでこんなに真剣に練習することになるとは思わなかったし、また日本のことをよく知らない自分に恥ずかしくなったが、いい勉強になったし、色々教えてくださった方に感謝している。
 今回の盆踊りの成功は青年達の力、協力が大きかったと感じた。日系クラブでは青年会が無かったが、今回踊りに興味を持ち、休まずに参加した青年の中から有志が集って青年会が発足。練習から当日準備まで一世の方を先頭に青年がよく働いていたし、元気が良く、当日も大いに盛り上げてくれた。
 今後も、彼らがクラブを盛り上げて新しい風を吹かせてくれるのではないかと期待している。さて、青年会のメンバーも盆踊りに参加したメンバーもほとんどがブラジル人だが、非日系で日本文化に興味を持ってくれている人が多いことが嬉しい。
 ポルトベーリョは日系人も少なく、日本文化に触れる機会も少ないが、そんな中でも日本に興味を持ち、日本文化が好きだといってくれる人が多いのは素晴らしいことだ。
 日系社会は世代交代が進み、日本語や日本文化を知っている人が減っていくかもしれないが、今回の盆踊りでの青年達の活動、踊りが好きで本当に楽しそうに踊る笑顔を見て、こんな風にいつまでも続いていってくれたら、未来も明るいなあと感じた。
 そんなことがとても嬉しく、私の活動も残りわずかだけれど、これからもこちらの方と協力しつつ、活動を続けたいと思った。
   ◎   ◎
【職種】日本語教師 
【出身地】滋賀県大津市
【年齢】26歳
 ◇JICA青年ボランティア リレーエッセイ◇
連載(61)=中江由美=ポルトヴェーリョ日系クラブ=盆踊りが生んだ新しい風
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