日本語教師という職業柄、といってもブラジルに来てから初めて経験する職業だが、アマゾンに暮らしているとインディオの文化に触れることが多く、ボイ・ブンバの影響もあって最近の私の関心ごとは「インディオ語」そして「インディオ」である。
未だに訓練中と変わらないポルトガル語能力にかかわらず、生徒に「よく使うアマゾンのことばを教えて」と催促している。出てきたそれらのほとんどはインディオ語である。
インディオ語といってもアマゾナス州には多くの部族が暮らし、それぞれ言語を持っているのでインディオ語というのは適切ではないかもしれないと思い、身近なインディオAさんに聞いてみた。
彼らは共通言語として「リンガジェラル」というのを使うそうだ。彼は「これはグァラニー語と同じだよ」と教えてくれた。よく使う「カラパナン=蚊、クルミン=子ども、トゥルリー=シャツ」といったことばは全てリンガジェラルだそうだ。
こうしてことばを知ると、その背景である文化が知りたくなってくる。パジェ(祈祷師)にはどうやったらなれるのか、その他にインターネットから得た乏しい情報を一つ一つ「これは本当?」と聞くと、彼は辛抱強く私の質問に答えてくれた。その答えには、常に自然とともに暮らすインディオの姿が浮かび上がってきた。
そして今、この自然が失われつつあることを私は知ることとなった。今まで「森林破壊」ということばは幾度となく聞いて知っていたが、それに対し自分自身が何か危機感を覚えたことはなかった。インディオのことを知れば知るほどこの森林破壊が深刻なものであること、彼らの置かれている状況というのが見えてきた。
私の職場兼住居である日伯協会から歩いてほんの三十秒のところにFUNAI(Fundacao Nacional do Indio)がある。私がマナウスに着いた翌日からそこでインディオたちがデモをしていたのを覚えている。そのときはなんのことかわからず、ただの野次馬として彼らのダンスを眺めていた。 現在アマゾナス州の森林破壊は他州に比べるとそれほど深刻でないと教えてもらったが、すぐに深刻となる日が来るのは明らかだ。わずかな知識で偉そうに言えないが、なにごとも問題が深刻になってから取り組んだのでは遅いのではないか。
厳しい自然とともに生活するインディオたち、Aさんの話を聞けば聞くほど彼らに魅了される。
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【職種】日本語教師
【出身地】岡山県苫田郡
【年齢】26歳 |