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■日本人が再発見=ボサノバの教祖=J・アルフ新作発売は28年ぶり=日本で先行=〃逆輸入〃=聖市で記念公演盛況
2006年1月13日(金)
ジョニー・アルフ(76)といえば〃ボサノバの教祖〃として有名だが、エスタード紙によれば、実はブラジルでは二十八年間も新作CDを出していなかった。ところが〇四年、大ファンだった日本人プロデューサー板橋純さんが日本向けにCD(生演奏)を制作発売、それが今月、当地のグアナバラ・レコードから「Mais
Um Som」(十五曲)として発売されることになり、十日に記念コンサートが聖市内で行われた。いわば日本で再発見され、本場に〃逆輸入〃された形だ。
「日本で発売したものを後からブラジルで、というのはすごく珍しい」と聖市在住のブラジル音楽評論家、坂尾短矩さんは強調する。ジョニ―とは四十年以上の親交を持つだけに、今回の快挙を自分のことのように喜ぶ。
十日晩、聖市のSESCビラ・マリアーナで行われたCD発売記念コンサートでは、久々のライブ演奏だけに約六百席が満員。往年の名演奏を彷彿とさせるいぶし銀の声とピアノの即興に、六〇〜七〇年代に青春時代を過ごした白髪の客たちは、曲が終わるたびに懐かしさ交じりの大きな拍手と歓声をあげた。
ジョニ―・アルフとは米国人がつけたあだ名で、本名はアルフレッド・ジョゼ・ダ・シルバ。作詞作曲家でピアノの弾き語りをやっていた五〇年代中ごろ、リオのコパカバーナのホテル・プラザで出演する彼の演奏を聞きに通っていたのが、トム・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、バーデン・パウエル、カルロス・リラなどボサノバの創始者ともいえる大物たちで、彼らに大きな影響を与えたといわれる。
十一日付けエスタード紙は、「五〇年代のボサノバの草分けであり、そのスタイルは現在に至るまで歌手やピアニストを揺さぶり、影響を与えつづけている」と説明し、新作CD発売を顕彰する記事をだした。
代表作は「ラパス・デ・ベン(Rapaz de bem)」や「私とそよかぜ(Eu e a brisa)」など。数多くある彼の有名曲の再録音CDを出すレコード会社はあったが、新曲アルバムはなかった。二年前に板橋さんがつくったCD「Bossanovologia」が、今回当地でも二十八年ぶり発売されることになった。
今月中に各地のCD店に並ぶ予定。 |