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■ネルソンは礎≠セった−フォーリャ紙紹介 サッカー対日貢献で
7月3日(水)
ブラジルの優勝で幕を閉じたW杯。目標の決勝トーナメント進出を果たした日本の活躍にはブラジル国内のメディアも注目した。中田英寿や稲本潤一ら現役選手だけでなく、日本に帰化したブラジル人も大きく取り上げられた。
大会期間中の六月十六日、フォーリャ紙スポーツ面では、日本リーグ初の外国人選手で日本代表としても活躍したネルソン吉村さん(五五)が紹介された。
同紙で日系人が大きく扱われるのは異例。思いがけない母国での紹介に、父の則義さんは「友人から聞いてびっくりした。息子の日本での功績を認めてくれてうれしい」と話していた。 W杯の特派員として日本に派遣された同紙ロドリゴ・ブエノ記者が執筆した。同記者が、大阪で知り合った日本人記者から、ネルソンさんの存在を聞き、興味を持ったという。
記事には「ブラジル人のヨシムラ」という見出しとともに、在住する兵庫県尼崎市で撮影した現在のネルソンさんの写真も掲載されている。
日系二世のリーグで活躍し、日本に誘われたネルソンさんは「日本に行きたくなかった。日本語は話せないし、知り合いもいなかったから」と、当時の心境を振り返った。
また、「私の時代にはアマチュアのサッカーだった。誰も金を稼いでいなかった」と日本がほんの三十年前まではサッカー後進国だったことを紹介した。
「ブラジルに戻りたくないか」というロドリゴ記者の問いに対してネルソンさんは「戻りたいよ。でもここで結婚し、二人の子どももいる。二つの国籍を持てればいいのに」と複雑な胸の内を明かした。
一九九三年にプロリーグが誕生した日本ではこれまで、ジッコやドゥンガら大勢のブラジル人が活躍し、成長に貢献した。同紙はネルソンさんが最初の礎だったと指摘。「私の現役時代には、日本でW杯が開かれるなんて夢にも思わなかったよ」とネルソンさんは、語っている。
同紙は、ラモス瑠偉さんや呂比須ワグナーさん、アレサンドロ三都主さんら帰化したブラジル人も紹介していた。 |